夏休みですね。
始まりは三連休だったんですね。
昭和生まれにはなじみのない「海の日」とか。
で。タイトル通り、海の日は海福へ〜という感じで
私はずっとずっと憧れだった
海福雑貨さんに行ってきました。
数年前、自分がアトリエを頭の中で構築し始めた頃
いろいろな小規模雑貨店を見て歩いたり
ネットで日本中のお店を検索していたのですが
「海福雑貨」さんはその中の一件でした。
中央林間に住んでいたこともあるため
東林間という場所に妙に親近感もあり
ただ、それが逆に「いつでも行ける」感となり
今回、初めての訪問となりました。
(実は小躍りする勢いで嬉しいのです)
海福さんのHPは時々眺めて「ほぉ〜♪」とため息ついたりしているのですが
なかなかお買い物をするにも至っていませんでした。
(お店にとっては申し訳ないことかもしれませんが
商品そのものより、そのHP全体にまで流れ込んでいる
お店の空気とか匂いとかを楽しんでいることが多くて)
そのお買い物初体験は昨年。夫の誕生日。
夫は時計修理を趣味としているため(そういう趣味もあるのです)
時計の文字盤に歯車などの部品をコラージュしたループタイ。
自分で言うのもなんですが
これはすごくいいプレゼントだったなぁと思っています。
品物がすばらしく面白いのは言うまでもないのですが
夫にはそれを身につける資格があるというか、よく似合う。
着けていると夫の人となりがよく表現されている、そんな意味で。
とまぁ、とにかく、つまり大好きな雑貨屋さん。
いよいよ、到着しますよ。。。
じゃじゃーん!
細い道路に面したアパートの一室。(分室はお二階です)
あーーーーっ!この店構え。(ドキドキ、ドキドキ・・・)
で。すみません。
このブログを見てくれる方にもっとサービスできればよかったんですが
もう写真はありません。
お店についての詳しいことはこちらを参照して下さい。
写真を撮るなんてことは思い出しもしませんでした。
とにかく、次男に「顔が怖いよ」と言われるくらいまじめに店内徘徊。
時計の部品などのマニアックなものはアパートの二階の一室。
そこに店主の遠藤さんがいらっしゃいました。
まるで哲学講義でもしているかのように
お客様とロシアの本のお話をしていました。
あーーー、まさに思ったとおりの海福雑貨がそこにはありました。
男のロマン的なその分室で、夫があるものを衝動買い。
夏なのに・・・これ。
以前から時々熱病にかかったかのように
「欲しいよー、欲しいよー」っておねだりしていたアラジンのストーブ。
購入後すぐに引っ越さなくてはならなくなった方が
ほとんど使っていない状態で、泣く泣く置いていった物だとか。
このストーブ、昭和家屋の我が家には妙にぴったり。
ずっと前からそこにあったようになじんでいます。
もちろん、出番はまだ先ですが。
いいお買い物が出来ました。
そして私が今回どうしても欲しかったのはこれ。
店主さんがお書きになる地図絵の絵葉書。(左はお店のパンフ)
HPで最初に見た時から、時々ジジジ・・・と見つめたくなる。なぜか。
自分の心の設計図をひたすら地図として書いたような
いや大昔実在したかもしれない町であるかのような
今私たちが住んでいる地面の下にある地下都市のような
無心で書いたのか、有心で書いたのか
またこの世界は無神なのか有神なのか・・・
そんなことを考えながら凝視したくなる一枚。
そして…自分でわかっているこの地図絵に心惹かれる理由のひとつがこれ。
これはうちの長男が小学生時代に
毎日、毎日、毎日、毎日・・・書き続けた地図。
我が家に保存しているだけで何十枚もあるけれど
おばあちゃんも同じ程度保存しているらしいし
出先で書き捨てたようなものもあるはずだから
とにかくものすごいの量の地図を書いたのだと思う。
長男の地図は現実にあるかもしれない(だけどない)街で
確かに街にある様々なお店がまんべんなく存在している。
これを書いていた時の一心不乱な長男の顔とか
話しかけることを拒絶しているようなオーラとか
そういう不思議エネルギーを海福さんの地図絵から感じちゃうのだ。
そして、私自身が子どもの頃、やたらと家の間取りを書く子だった
という事もなんとなーく重ねて思うけど、自分のことはよくわからない。
暇があると間取り図をちゃんと壁厚とか気にしながら書いていたらしいよ。
こういう写経に近いような取り組みってなんなんだろうなー。
海福の遠藤さんに今回はそこまで聞けなかったけれど
購入した絵葉書をトイレの正面に貼ったから
毎日それを眺めながら思索にふけろう。
で、お話したい欲求が高まったら、次の一枚を買いに行こうかな。
海福雑貨様。素敵な不思議な時間をありがとうございました。